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【Airbnb Story】世界中を居場所にして旅をして人を愛してつながって誰とでも友達になる、そんな未来へのStory。 [その他]

とても素晴らしい本と出会いました。今、私が未来に何を求めているのか、何を期待しているのか、どんなことを実践していきたいのか。そんな熱い思いを届けたいと思います。聞いてください、チェスキーとゲビアとブレチャージクの3人で、Airbnb Story。

77回目の記事は、至極の民泊サイトの創業秘話「Airbnb Story」について。
・「Airbnb Story」 2017年5月25日発売【本】

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UberとAirbnbはシェアリングエコノミーの代表格ですが、まだまだ日本では知らない人が多くいると思います。Uberはタクシーを個人が代行するサービスで、日本では規制がまだ強いから参入できていない、というより、日本でのサービスレベルが高いので、取って代わる必要性があまりないんですよね。アメリカのタクシーのサービスレベルの低さは悪い意味で驚くべきクオリティーだったからこそ、完全に取って代わったのでしょう。
対してAirbnbは宿泊を個人が代行するサービスです。つまり赤の他人の家に泊まりに行く、赤の他人を泊まらせるサービスです。このサービス内容を聞いた時、きっと多くの人がそんな危険なことできるわけないと思うのかもしれません。でもAirbnbが世界中のミレニアル世代での常識になった現在、このサービスは人とふれあうおもてなしと愛のストーリーへと変わってきています。
「ウーバーはただの取引。エアビーは人とのふれあい。」この言葉の意味が、この本を読んだ後ではわかってきました。

Airbnb、エアービーアンドビー、通称エアビー。Airbed and breakfastから来ている、2008年に始まった会社です。美大出身のチェスキーとゲビア、技術が強いブレチャージクの3人が、民泊のサイトを作り、ホストを集め、フレークを売り?、ゲストを魅了していくお話です。
現時点でエアビーの企業価値は3兆円を超えていますが、まだ宿泊という第1段階が終わったばかりです。これからチェスキーは、宿泊以外の旅行のすべてを取りに行こうとしています。そんなエアビーの現時点を切り取った本が、この「Airbnb Story」です。
「僕たちの究極の目標、というか使命は、みんながどこにでも居場所を見つけられるような世界をつくることだ」

序盤では、彼ら3人の創業エピソードが描かれます。
「あのさ。いつか俺たち起業して、それが本になる」。
3回のローンチをしても上手くいかず、お金も尽き、それでも少ないユーザーに直接会いに行きながら、彼らは一大ムーブメントを作り上げていきます。
「起業したいって人は多いけど、実際にやる人はそれほど多くはない。彼らはやったんだ」
「ぐずぐずと頭の中で想像をこねくり回してばかりじゃなかったんだ。ローンチしたんだ」
この本の書き手もまた上手くて、熱い物語に読者をどんどん引き込んでいきます。平凡な生き方も幸せだとは思いますが、こういう熱い思いに触れると、自分の中にある本当はしたいことが浮き彫りになってきます。やっぱり人生の最大の目標は、小金持ちになっていい暮らしをすることではなくて、世界を変えることなんだと思います。

中盤では、エアビー大好き信者に囲まれながらも、悪いやつらと対峙していくエピソードが描かれます。
他人を家に入れるという構造上、やはり大きな事件は起きてしまいます。正直、被害者はもう何も信じられなくなってもおかしくないと思いました。そんな時彼らはどう向き合っていくのか。ゼロを一つ加える話は好きでした。
他人をどこまで信じられるかということは、この物語の一番大きなテーマだと思います。
私も今年になってから仲良くなった人がマルチ商法の人だと知った時に、社会人になってから友達を作るのは無理なことなのではないかと思った時期もありました。
でもそこで扉を閉じるのは違うとも思いました。複雑な現代社会の中で、人とのつながりが少しずつゆっくりと失われてきています。私たちの心の奥で、人とのつながりを求める表に出せない気持ちが高まったからこそ、この民泊はここまでのムーブメントになったのかもしれません。
「SNSのおかげで誰とでもすぐに「友達」になれると信じて育ってきたこのミレニアル世代には、赤の他人と親しくなることに違和感がなかった。」
「世界中を居場所にする」というエアビーの信念は、私の心の氷を溶かしていくような気がしています。

エアビーはもっと多くの敵と対面していきます。それはホテル業界だったり、各地域の法律だったり、差別だったりします。
「居場所づくりの正反対はなにかといえば、差別だろう。」
人とのつながりやおもてなしがこの会社の心だからこそ、人の心の奥底に眠る差別とはどこかで向き合わなければいけないのだと思います。
法律との戦いは、現時点でもまだたくさんの煙を上げています。ニューヨーク、サンフランシスコ、ベルリン、バルセロナ。
「最終的にはエアビーが勝つと思われている。理由はただひとつ。消費者が望むからだ。」
「政治家は消費者がいるところにいずれ追いつく。」
人が本当に望むものが生まれた時に、世界はそれに合わせて変わっていくものです。
シリコンバレーでお馴染みの台詞である「理性的な人は自分を環境に合わせる。理性的でない人は環境を自分に合わせる。それゆえ、すべての進歩は理性のない人にかかっている。」は、型に囚われない人が未来に夢を描くからこそ、世界はより良く楽しいものに変わっていくのでしょう。
「その時がくるべくしてきたアイデアを殺すことはできない。」
「はじめに彼らは無視し、次に笑い、そして挑みかかるだろう。だが勝つのは我々だ。」
そう、Technology will always winなんです。

終盤では、彼らがリーダーとして成長していくこと、今後エアビーが世界をどのように変えていくかが描かれます。
性格診断の類型がそれぞれ等間隔に離れていて、正三角形になる彼ら3人は、創業者チームが今でも一緒に仲良くやっている稀にみる組み合わせです。
それぞれ考え方が極端で、毎日派手にやりあっていると言われる3人。
「ビートルズなんだ。ソロアルバムもあるけど、一緒になったときにはかなわない」
私はチェスキーもゲビアもブレチャージクも、そしてエアビーのことも大好きになりました。彼らはとにかく周りの多くの人に愛されていきます。
「一世代前の強烈なカリスマ経営者とはまったく違う、ミレニアル世代の新しいリーダーの姿がここにある。」
彼らが描く夢は、世界中を居場所にして、人々のつながりをもっと温かいものしていくこと。そして彼らはそんな未来が遠くないと確信しています。
「悲観主義者はだいたい正しい。だが世界を変えるのは楽観主義者だ」

世界は私たちが思っているよりもずっと早く変化しています。きっとその情報から取り残されていくと、ホリエモンの言うオヤジ化(思考停止状態)が進んでいくのだと思います。
「若い人たちにとってチェーンホテルに泊まるのは、固定電話で話したり、銀行の支店に行ったり、オンエアの時間にテレビ番組を見たりするのと同じくらい、変なことなのだ。」
働くことに忙しくなって、今や未来を見る努力を放棄しそうになっている人こそ、このストーリーから熱い気持ちを思い出してほしいです。
価値のトレンドは大衆から個人へ、完成品から未完成品への確実に移り変わっています。プロが作る雑誌やテレビよりもSNSの投稿やYouTubeが流行るように、完成されたホテルよりも未完成で人の生きている匂いのする誰かの家に泊まることが、これからどんどん流行っていくでしょう。
今の会社で働くというプロとしての自分だけではなく、エアビーのホストやサロンを運営する人、ブログを書く人や物を作って売る人など、アマチュアとしてのもう一人の自分をみんなが持ち、サードプレイスで人と関わっていく世界になりつつあります。
どんな小さなアウトプットでもいいと思います。VALUも始まり、タイムバンクもそろそろ始まり、個人の価値が見える化し売買されるようになります。そんな個人の時代に、私たちは世界を居場所にしながら、多くの人と関わって友達になって、もっともっと幸せになっていくのでしょう。
「赤の他人は、未来の友達だと子供の頃に教わった。」
どうか目の前の世界だけが自分の世界だと思わないでください。
世界中が居場所になる時代が、きっとやってきます。
その時までずっと友達でいましょう!

それではまた来週!
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【ディクシット】女心と絵心は秋の空。 [ボードゲーム]

紳士淑女のみなさま。
ボドゲ強化月間第4弾は、2010年のドイツゲーム大賞を受賞したフランス発のボードゲーム「ディクシット」を紹介いたします。今回の記事はターゲティングを絞って書かせていただきました。
普段の記事ではボドゲが好きな人、ボドゲに興味がある人を対象にしていましたが、今回はボドゲに興味がある若くて可愛い女の子、または若くて可愛い女の子とボドゲをしたい男に絞らせていただきます。
ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

76回目の記事は、フランス発の絵心カードボドゲ「ディクシット」について。
・「ディクシット」 2008年発売【ボードゲーム】

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お酒を飲みながら初心者も一緒に遊べるボドゲって実はあまりないのですよね。普段カタンもお酒を飲みながらやりますが、それはすでにみんなルールを知っているからですし、勝負になるだけの実力を皆がある程度持ち合わせているからです。
たまにはお酒を飲んで酔っ払って頭が働かなくなった後に、勝負とか関係なくだらだらとボドゲをしながらおしゃべりをしたいと思う時もあります。そういう時は恋バナでもすればいいのですが、それは宅飲みではなくて居酒屋でした方が盛り上がりませんか?(そんなこと言っているから、宅飲みメンバーがどんどん女子から男子だけになっていくのかもしれません笑)
新しくルールを教えるのも大変だし、勝負には少し疲れちゃったというそんなあなたにこそ、このディクシットというゲームをオススメいたします。

3~6人向けのゲームですが、拡張パックのオデッセイを買えば12人でも遊ぶことができます。また、ヴァリアント・ルールという2人用にアレンジされたルールもございます。誰と2人でこのゲームを遊びたいのかは、あなた様にお任せいたします。このヴァリアント・ルールは、お互いの波長を合わせることに重きを置いているので、大切な人とのプレイに向いています。あえて、ここではルールを説明しないので、プレイしたい人は勝手にググってみてください。
オススメは5~6人でプレイです。そして重要なのが、半数は若くて可愛い女の子であることが望ましいです。むしろ絶対条件だとすら言えます(今回のハイライト)。
勝敗関係なくストーリーを綴りながら、彼女はその綺麗で不思議な絵からどんなことを思い描いたのだろうと夢想し、そんな彼女の気持ちに自分を寄り合わせていく。さすが、フランス発のゲームは濃厚です。

まあとりあえず一度プレイしてみればわかります、このゲームに関してここまで私が男女比にこだわっている理由が。ちなみに私は男子だけでは一回もプレイしたことないです。だってなんかイメージと違うんだもん。
女性の方が脳の作りやコミュニティーの特性から、共感に重きを置いていて、男性の方が競争を好むのは子どもの頃から変わらないことだと思います。
このゲームで楽しいのは、「え~、なんでその絵からそんな連想したの~?」とか「○○ちゃんならこういうこと考えると思った~」とか「もしかして私だけセンスちょっとずれてた~?」とか「○○だけは私のこの考えに気付いてくれると思ったハート」みたいな、ラウンド終了ごとに話す反省会が楽しいところなんですよねー。

思わず飾りたくなっちゃうような不思議で可愛い絵札と、数字が一切出てこないところと、コミュニケーションを楽しむゲームという部分は、どう考えても女子受けを狙った素晴らしいゲームです。
拡張版も第7弾まで出ている人気作ですので、末永くプレイできると思います。私も拡張第4弾のオリジンだけ買っています。ドイツに旅行に行った時に衝動買いしました。

ちょうどここで折り返し地点ですね。次回は一回脱線して本の紹介をします。
8本連続ボードゲーム特集、4本目は「ディクシット」でしたー。
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【スコットランドヤード東京】レインボーブリッジ封鎖できましたー。 [ボードゲーム]

鬼ごっこ。それは子どもの頃必死になって遊んだ宝石のような思い出。
鬼ごっこ。それは大人になったら出来なくなってしまう灰色の足かせ。
鬼ごっこ。きっと誰もがもう一度走って騒げたらいいのにと願う遊び。
思うように動かなくなった足。すぐ息切れする体力。気になる周りの目。簡単には集まれない友達。仕事の疲れを癒すためだけの日々。いつの間にか無くしたワクワク。
鬼ごっこ。鬼ごっこ。鬼ごっこ。

75回目の記事は、机上の鬼ごっこ「スコットランドヤード東京」について。
・「スコットランドヤード東京」 2014年発売【ボードゲーム】

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ボドゲ強化月間第3弾は、1983年のドイツゲーム大賞を受賞したスコットランドヤードというゲームの東京バージョン。何十年も愛され続ける完成されたゲーム性はそのままに、東京近辺に住んでいる人がさらに楽しめるようになった作品です。
ほとんどのボードゲームはサバイバル形式で戦います。つまり個人戦です。チーム戦のボドゲだと、お邪魔者やレジスタンスなどがあり、極端に全員仲間なパンデミックなどもあります。
その中でもこのスコットランドヤードが少し異色なのは、1対複数で戦う点です。私はよく4人でボドゲをするので、1:3で戦うゲームだと思っています。いつも個人戦をしていると、たまにはチーム戦をやりたくなるのですよねー。そんな時にオススメです。

1人側は怪盗となって東京の街を縦横無尽に駆け巡ります。他のプレイヤーは警察となって怪盗を追いかけます。25ターン(確か)逃げ切れば怪盗の勝ち、捕まえれば警察の勝ちです。
大学生の頃、山手線鬼ごっこをしたいよねーと話していましたが、これはそんな感じの東京を舞台にした大規模な鬼ごっこを、小規模なテーブルの上で繰り広げるという、大人の鬼ごっこなのです。なんか大人の鬼ごっこってエロい響きですね笑
怪盗は基本、警察サイドからは見えません。しかし数ターン毎に形跡を残していきます。その形跡が現れた直後を複数のcopで囲んで捕まえるのです。

警察サイドはお互いに作戦会議がし放題です。3ターン前には上野駅にいたのだから浅草側に逃げたか、池袋方面に向かったのか、一度東京駅に戻ったのかなどを話し合いながら、包囲線を少しずつ狭めていきます。
包囲線を狭めすぎると捜査網を突破されますし、慎重に動きすぎては怪盗に楽をさせてしまいます。ここの力加減が絶妙に難しくて、結果にシビアに繋がっていきます。姿を現す時に、作戦通りに怪盗を囲えていれば凄く嬉しいですし、裏をかかれていると凄く悔しいです。
そしてこの東京という舞台だからこその会話が楽しいのも、警察サイドの特典です。
「どこでも電車でいける東京駅で俺は待機しとくよ」「じゃあ俺は新宿経由で高田馬場周辺を漁ってみる」「品川駅近くでレインボーブリッジの西側を封じに行く」「だめだ、豊洲経由でのお台場エントリーが間に合わない」「レインボーブリッジ封鎖できませ~ん!(今日のハイライト)」

怪盗側は鋼のメンタルが求められます。警察側の会話を聞きながら、それで冷や汗をかこうと、シタリ顔になろうと、それを察しられるわけにはいきません。常に冷静に東京を俯瞰し、警察の動きを読み、穴をかいくぐるのです。
怪盗が未経験者や苦手な人だと、一瞬でこのゲームは終わってしまいます。そのぐらいこの怪盗をプレイするのは難しいです。でもだからこそ楽しいです。
追い詰められたらリスクを背負わざるを得なくなります。次のターンに警察がこっちに来たら捕まってしまいます。しかしそれを勘付かれるとやられる可能性が一気に高くなる。だから平静を装い、あくまでもう逃げ切ったぜという風に動き、捜査網を抜けた時の快感は半端ないです。でも警察側も怪盗の顔をしょっちょう観察しているので、この演技ができるのは生半可なメンタルでは役者不足でしょう。

実は、人数集めて本格的な外での大人な鬼ごっこを企画したいなと思ってはいます。しかしハードルの高さとめんどくささから、実現するのは当分先になりそうです。
それまでは、怪盗Xになりきって、机上の東京でタクシー乗りまくろうと思います。

8本連続ボードゲーム特集、3本目は「スコットランドヤード東京」でしたー。
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【モノポリー】お金が貯まらないそんなあなたに英才教育を。 [ボードゲーム]

ボドゲ強化月間第2弾は、誰もが知っているアメリカのボードゲーム「モノポリー」についてです。社会人になり、給与を稼ぎ、一人暮らしをし、毎月の収支を計算し(絶賛赤字)、株を始め、ビットコインを始め、この2年間で何の勉強を一番したかと問われたら、間違いなく「お金について」と答えるでしょう。むしろ、社会人になる直前直後で最も自主勉強しておかなければならないことが、お金についてと法律についてだと個人的には思っています。
実態のない変動性のあるこのお金について、語ろうと思えば語れますが、「遊び心はフィクションから。」のブログテーマからは大きく外れてしますので、今回はやめておきます。あくまで一つのゲームというフィクションから、戦い駆け引きする中で何かを感じることがボードゲームでの面白さなのです。

74回目の記事は、誰もが知っている大作ボードゲーム「モノポリー」について。
・「モノポリー」 1935年発売【ボードゲーム】

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世界三大ボードゲームの一つとされる「モノポリー」は歴史が非常に長く、スピンオフの作品も数多く輩出されています。おすすめは短縮ルール版が導入されているものにするべきです。つまり、最初からいくつか初期資産(土地とかインフラ)を持った状態でゲームが始まります。それでも全員が破産するまでやると、軽く2時間はかかります。
このゲームは4人で、時計回りに回るだけのボードをひたすらぐるぐる回り続けます。その中で土地を買い、家を建て、そこに止まったプレイヤーから金をふんだくっていく素晴らしいゲーム性となっています。
このゲームで大切なのはお金を稼ぐことではありません。お金は誰かに借りた時に返せるだけの分があれば大丈夫です。それよりも他の人から収入が入ってくる資産が最も大切だと気づいていきます。こう書くと、金持ち父さんの話に通じ、キャッシュフローゲームというプレミア価格がついたボドゲの話になってしまいそうですが、これはマルチ商法の話ではないのでそれは避けます。因みに、金持ち父さんの本自体はとても良い本です。

このゲームがアメリカ人向けなのは、金持ちになるということに中途半端な綺麗事を言わない文化だからです。日本の悪平等性などこのゲームには微塵も存在しません。モノポリーというゲームはとてもエグイです。たった1人の勝者が他のプレイヤー全員を借金漬けにして破産させていきます。一度負ける側に回ると、びくびくしながらサイコロを振り、余程のことがなければ逆転できないまま、貧乏の状態でボードの上を彷徨います。そして一度破産してゲームオーバーになれば、ゲームから除外されて、他のプレイヤーをただ見ているだけになります。文字に書いてみると、冒険心をくすぐるカタンがどれほど良心的なゲームかわかってきます。
そして、私がモノポリーにすごく惹かれる理由はここにあります。このゲームは他のどんなゲームよりも現実を映している一面があると。人生で勝ち組に回るために、まずはモノポリーで勝てるようになりたいと。このゲームから学べることはまだまだたくさんある、私はそう思っています。だから私たちはボドゲを戦い続けるのでしょうか、それはボドゲの向こう側まで行かないとわからないのかもしれません(何を言っているのかわからなくなってきました)。

最後にゲームでの戦法を私見で少し。大切なのは鉄道やインフラではなくて土地一択です。そしていかに早く同じ色を揃えることができるか、そのための交渉が実はこのゲームの一番の肝です。相手が何を欲しがっているのかを正しく理解し、それを絶妙なタイミングと値段で取引する。時期によって価値が変動することが嫌というほどわかってきます。
そして相手のマスに止まった時に生き残れるだけのお金を常にぎりぎり持つバランス感覚も大事になってきます。出来る限り、家に早く投資してホテルを作ることが大前提ですが、いざという時に資産を安く売ってやり過ごすようになると、かなり損していきます。そしてそういうプレイヤーから破産していきます。ああ、恐ろしい。
最後の最後に、自分のせいで誰かが破産しそうになった時は、どうか容赦なく破産させてあげてください。そこで中途半端に全資産で妥協すると、次に負けるのはあなたになります。取れるお金は全額取っておく。これがモノポリーです。

8本連続ボードゲーム特集、2本目は「モノポリー」でしたー。
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【カタンの開拓者たち航海者版】ボードゲームの大航海時代が幕を開けた。(9月はボドゲ強化月間) [ボードゲーム]

今月(September)で一人暮らしがちょうど一年を迎えます。ボードゲームで友達をもてなす空間作りがテーマの一年でしたが、なかなか上手くいったのではないでしょうか。そしてこれからも私たちのボードゲームの戦いは続いていきます!
https://www.youtube.com/watch?v=OIxncUhEwuc
https://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-08-06

ちょうど一年前にカタンの記事を書きました。それから街コロ、パンデミック、バトルラインの記事を書いてきましたが、映画やゲームの大作ラッシュに押されて全然ボードゲームを紹介出来ていませんでした。なので、9月はボドゲ強化月間にします。ボドゲの記事だけを普段の2倍のペースで、8本連続で書こうと思います。
より多くの人に、この世界には優れたボードゲームが多数存在していて、何度プレイしても飽きない素晴らしい体験があることを知ってほしい。そんな思いで私は筆を進めるのです。以下予告です(自分を先に追い込んでおく)。
「モノポリー」、「スコットランドヤード」、「ディクシット」、「狩り歌」、「ナショナルエコノミー」、「カルカソンヌ」、「ドミニオン」。

73回目の記事は、カタンの拡張版第1弾「カタンの開拓者たち航海者版」について。
・「カタンの開拓者たち航海者版(海カタン)」 2012年発売【ボードゲーム】

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やはり一発目はちょうど一年ぶりということで、僕達のカタンの話をしましょう。前回の記事を読んでいない人は上のリンクから先に読んでおくことをおすすめします。
カタンにはいくつか拡張版が出ていますが、その中でも一番初めに手を出すべきなのがこの航海者版、通称「海カタン」です。大きなルールの変更が少なく、海を飛び出していくダイナミックででかいフィールドが特徴です。それでも、ノーマルカタンを10回ぐらいは遊んでから手を出すべき作品だと個人的には思います。あくまでノーマルカタンが抜群のゲーム性バランスを持っているからです。
それにこの作品単体を購入しても遊ぶことはできません。ノーマルカタンと両方合わせて初めてプレイできます。そのためノーマルカタンを2つも買ってしまいました、一々コマを入れ替えるのがめんどうくさいから笑

海カタンにはシナリオが9つあります。それぞれセッティングが大変ですが、どの島々も特徴的なフィールドとマイナールールで、なかなかスパイスが効いています。お気に入りはフォッグアイランドですね、実際に航海に出てみないとどの島があるのかわからない運要素が面白いです。砂金川を良い数字で発見した時はかなり嬉しいです。

海カタンでは木と羊で船を作ることができるのが追加ルールですので、必然的に木と羊の価値が上がっています。なので、普段ほど鉄と麦に集中しない気がします。でもやっぱり最初にシティーにしようとするのは大前提だと思います。その上で余り始める素材を港で交換して、上陸ポイントを一気にさらって勝つのが大道でしょう。
この上陸ポイントが後半戦の目玉になっていきます。なにしろ一つ家を建てるだけで3点も手に入るのですから。しかし、初期配置や中盤での船の伸ばし方を間違えると、どこの新しい島にも上陸できなくなってしまいます。逆に言えば、中盤でシティー作りなどを後回しにしても、相手が上陸できないような船線を描くことができればラストで大きく効いてくるということです。
因みに、最近私はこの上陸ポイントを活かし、1ターンで一気に6点取り逆転勝ちしました。我ながら本当にすごい(自慢笑)

普段はどうしても7が出ると盗賊を動かすことばかり考えてしまいますが、多分もう少し上級者になっていくと海賊をうまく動かすことが大切になっていくのだと思います。やはりまだまだ経験が足りないようです笑
上陸させないための海賊の配置を常に考える。そのために騎士カードを温存しておき、ここぞという時に動かせる。そんな戦法が大切になるような気がします。

最近、究極のカタンと呼ばれる騎士カタンを買ったので、まだまだカタンライフは今後も続きそうです。いえ、続かせていきます!
やはりボードゲームの中で最も完成度が高くリピーター率がすごいのがカタンだと思いますので、ボードゲームって何?人生ゲームのこと?と思っている人こそ、一度カタンの開拓者たちを経験してもらえればなーと思います。

8本連続ボードゲーム特集、1本目は「カタンの開拓者たち航海者版」でしたー。
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【バチェラー・ジャパン】恋と勇気と結婚の物語たち。 [ドラマ]

皆さんお待ちかね笑、今回は当ブログ初の恋愛回。普段、火薬たっぷりのアクション映画と駆け引き溢れるゲームに囲まれている私ですので、恋愛ものの作品はほとんど触れることはありません。去年の「逃げ恥」も名言集のようにしましたしね。
http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17
そんな私がこの夏一番ハマったのがまさかの、恋愛リアリティーショー。あいのりとかテラスハウスのような素人による恋愛模様なのですが、今回は男子1:女子25。一人のイケメン金持ちを25人の美女が奪い合うという素晴らしくゲスい企画(褒め言葉)。
あいのりもテラスハウスも全くハマらなかった私が、大絶賛するこのバチェラー・ジャパン。アマゾンプライムビデオ限定ですが、逆に言えば日本アマゾンが最も力を注いだ作品。騙されたと思って、是非見始めてください。私は一人で夜見ながら、何度も泣きました。

72回目の記事は、アマゾンプライムビデオ限定の恋愛リアリティーショー「バチェラー・ジャパン」と、バチェラー久保さん著の「その恋はビジネス的にアウト」について。
・「バチェラー・ジャパン」2017年2月17日~ 【ドラマ】
・「その恋はビジネス的にアウト」2017年7月27日発売 【本】

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バチェラーとは2002年からアメリカで放送されているリアリティーショーで、既に21シーズン225ヶ国以上で放送されている大型番組。それが遂に日本上陸です。今は地上波のようなCMスポンサーありきな局からは面白い作品が出てこなくなりました。HBOがゲーム・オブ・スローンズを生み出したように(シーズン7なうです)、定額制のサービスでスポンサーを気にしない局が本当に尖った面白い挑戦をできるのだと思います。
このバチェラーも、男女比1:25というドロドロにする気満々かつ、全然爽やかではない恋愛模様を繰り広げる気満々です。しかし蓋を開けてみるとどうでしょう、それぞれの女の子が真っ直ぐに一人の男にアピールしていく様は、すごく一途で、ひたむきで、かなり胸を打たれます。

全12回をかけて、バチェラーである久保さんは一人の女の子を決めていきます。その方法が、各話の最後で行われるローズセレモニー。バラを渡された人はそのまま残り、渡されなかった人はその場でバチェラーに別れを告げます。序盤は1回につき5人とかバッサバッサ切っていくんですけど、後半は1人ずつ落とされていくようになり、それも少なからず思い入れのある女の子が去っていくことになるので、見ていて結構辛いです。
ライバルとはいえ共同生活をしてきた子が去るのも女の子同士で寂しそうですが、自分で決断して切り捨てていく久保さんが一番辛そうでした。中盤は、やつれてきたような印象すらありました。

このバチェラーである久保さんが、男である私ですら惚れてしまいそうになるほどの良い男なんです。やっぱり圧倒的頭の良さとコミュ力を持っていて、我こそは先にとアピールをかけてくる女の子たちを納得させながら、並行デートを楽しんでいきます。これは見てみないとわからないと思いますが、やらせなのではなくて、みんなが確かにこのバチェラーとは結婚したいなと思わせるほどのものを持っていますし、少しずつ恋していく様子がわかります。この番組を通じてやっとわかりました、恋をしている女の子は凄く素敵になっていくのだということを。女の子の一番のエネルギーの源泉は、好きという感情なのだと確信してきています。でも好きにさせ続けることってとても大変で、だからこそ男にとって一番大切なことなんですよね。女の子自身に輝いていてもらうために。あー恋って難しい笑

本当はそれぞれの女の子について語りたいですし、なんであのシーンで振ったのか考察したいのですが、この作品は是非多くの人に見てもらいたいと思っているので、一切のネタバレなしのために誰の名前も挙げません。
この物語の裏で毎話、今田耕司さんがトークセッションをしているのですが、最初はあまり見る気起きませんし見なくてもいいと思います。でも後半ハマっていくと、誰かと共有したくてしょうがなくなり、今田さんのセッションをつい見てしまうんですよね。答え合わせでもしたいかのように。
最終話では、今までの女の子全員呼んで反省会トークセッションが行われるんですが、本当にこれがずっと泣きっぱなしのヤバイ神回です。それぞれはライバルだけれども、女の子が勇気を出してアタックする辛さをみんなわかり合っているから、あの時こんな頑張ってたんだそれでも報われなかったんだねということでもらい泣きが多発していきます。なんというか、これは見終わってみないとわからない感情だと思います。

最後に、大好きなバチェラー久保さんが書いた本も読みました。ビジネスができる頭の良い久保さんが、論理的に問題を掘り下げながら恋愛相談に答えていくという隠れた名書です。バチェラー熱に浮かされた人は、是非読んでみることをおすすめします。この8つのポイントを自分のものにして考えられると、かなり役立つと思いますよ、ビジネス的に。

男は全てを手に入れる勢いで走り続けるしかなくて、女の子に一途に愛されながらのんびり休みたいという願望は叶わないようになっていると思います。神様がそういう風に作ったのでしょうがないです。
だから私たちは祈りながら走り続けましょう。Praying run♪ また来週!
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【スパイダーマン:ホームカミング】ソニーとマーベルの最強コラボレーション。 [映画]

社会人になると、学生の頃ほどは刺激がなくて、毎日同じような日々が過ぎていくのかもしれないと思っていました。20代後半にもなれば、精神的にも成長していて、少しのことでは動じないような大人になっているのだと思っていました。でも今なら少しわかります。年齢なんか関係なくワクワクするような日々を送ることもできるってこと。多分どこまでいっても成長しきることなんてないってこと。
特別な才能を夢見ていた15歳の頃、一体どれだけヒーローに憧れていたのか、もうあまり思い出せません。地に足着いたヒーローに、私は近づけているのでしょうか。
今回の記事はそんな15歳のおちゃめなヒーローの物語です。みなさんこの映画は絶対に映画館で見てくださいね。

71回目の記事は、「スパイダーマン:ホームカミング」について。
・「スパイダーマン:ホームカミング」2017年8月11日公開 【映画】

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アメコミ映画大好きな私の大本命がやってきました。まずは副題のホームカミングの意味から。ディズニーのマーベルスタジオが「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」として、アイアンマンからアベンジャーズシリーズを始めて久しいですが(勿論私は現在までに公開されている15作全部見てきています)、スパイダーマンだけは版権をソニーが持っていたのでマーベルヒーローと一緒に映すことができなかったんですね。
で、数年前にソニーとマーベルが仲良しになり、お互い自由に版権に縛られずに映画を作れるようになりました。映画界の転換点です。そしてやっとスパイダーマンはマーベルの世界にホームカミングできたのです。そんな副題をソニーが付けたということも大きな意味を持つと思います。

http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
物語は「シビルウォー/キャプテンアメリカ」でのスパイダーマン初登場シーンから始まります。2度目のリブートなので、もうベンおじさんの死も蜘蛛に噛まれるシーンもお腹いっぱいな観客向けに、ヒーローもの1作目としては異例の、ヒーロー誕生秘話を一切描かないという思い切った描き方をしています。
15歳の高校生ピーター・パーカーは、世界のヒーローであるアイアンマンやキャプテンアメリカと会い、その興奮で動画を撮影する、まさしくヒーローに憧れるアメリカのただのティーンエージャーでした。今までのスパイダーマン作品に漂っていた孤独感や悲壮感が一切ない、シンプルな娯楽作として仕上がっていました。私はアンドリュー・ガーフィールド扮するアメイジングシリーズが大好きだったのですが(ヒロインがエマ・ストーンで可愛すぎる点が重要)、こっちのトム・ホランド版も全く雰囲気が違っていて最高。若さが前面に溢れていて、大人になりきれていない私としては共感の嵐でした笑

スタートからゴールまで忙しなく物語は進んでいき、笑いの要素もふんだんに盛り込まれているため、見ていて全く飽きが来なく、今までのスパイダーマンシリーズを見ていても一切既視感がありませんでした。それは多分物語の切り口がガラッと変わったからでしょう。姿を隠してヒーロー活動する大変さや、恋人とヒーローとの間で揺れ動く描写などはほぼ全カット。とにかくトニー・スタークに認めてもらいたくて騒ぎを起こしていくほんとにただの15歳。だからこそすごく愛おしい感じで見てしまいます。
今までのMCUを見ていると、トニー・スタークがどんな考え方をしてどんな決断をしてきたかがわかるので、ピーターの先輩としてのトニーの台詞が過去の自分にも向いていて深いです。ほんとに味のあるおじさんになりましたロバート・ダウニー・Jr。数少ない登場シーン一つ一つがカッコよすぎて、慣れ親しんだキャラだからこその安心感があります。さりげなくペッパーが出てきたのも、ちょっとしたサプライズでした。
キャプテンアメリカのVTRも勿論好きでしたよ。

そしてこの映画がここまで面白い作品になった最も大きな理由は、悪役を演じたマイケル・キートンだと思います。マイケル・キートンといえば、初代バットマンを演じ、最近ではバードマンに出ていた人です。彼が今回の悪役「バルチャー」を演じました。
今作はスパイダーマンの誕生や家族、恋人を掘り下げない分、悪役であるバルチャーの掘り下げに描写を丁寧に使っていたと思います。ニューヨークでの事件後にがれき処理の仕事のリーダーをし、スタークのせいで仕事がなくなり家族が路頭に迷うぐらいならこの隕石の力を利用しよう。そして8年間、自分の身の丈をしっかり把握し、アベンジャーズに知られないように細心の注意を払いながら闇ビジネスしてきた人。
境遇がとても同情できるキャラで、人を殺したり世界を混沌に鎮めようとしたりもしない、地に足がついた悪役だからこそ、久しぶりに骨のある愛するべき悪役が生まれたのだと思います。今回は、予想もしなかったビックリもあり、とても印象に残りました。

今までのスパイダーマンとはガラッと雰囲気の変わった、普段洋画を見ない人も楽しめる万人向けの娯楽作として完成していると思います。ヒーローものの中で、一番ハードルが低い作品なので、是非是非みなさん映画館に足を運んでください。まだ夏休みは終わっていませんよー。
それでは、また来週!
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【パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊】波が激しい時こそバルボッサのおじさんの出番です。 [映画]

最近心の波の揺れ動きが激しくて、さらっと先週分の更新を忘れました。その分お盆休みに連投します。
自分自身の心を自在にコントロールすることは思っていたよりも難しくて、いつの間にか舵を握れていなかったことが相応に起こり得ます。その状況に自分で気付くことは少し勇気のいることですが、「己が下手さを知りて一歩目」ということで、曲がり始めていたベクトルを元の方向に戻せるだけでも大きな一歩なのかもしれません。
今年のお盆は家でゆっくり休憩しようと思います。またいつか、船の舵を自分で握って、自由に大海原に出ていけるように。ジャックのコンパスに映る私の一番欲しいものは、どちらの方角を指すのでしょうか。

70回目の記事は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」について。
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」2017年7月1日公開 【映画】

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ジョニー・デップのパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの第5弾。ディズニー配給で、子ども含めた万人向けの最大級娯楽作がやってきました。ジャックの動きとかハチャメチャな展開とか、映画として本当にシンプルに楽しめる作品です。でもやっぱりシリーズ通して見ていると嬉しい要素が多いです。
今回は第1作目から通してのシリーズの感想も書こうと思います。

1作目の呪われた海賊たちの完成度は、誰も文句のない素晴らしい出来だったと思います。そういえば最初の敵役はバルボッサでしたね。海賊同士のいざこざ感が楽しくて、ファンタジー要素はまだ少なかった初期。あくまで自分自身を一番大切にするジャックと、人のために動くウィルの対比は最初から健在でした。でも憎めないんですよねー、キャプテンスパロウは。金貨を奪い合うという構図も海賊らしくて楽しい。
2作目のデッドマンズ・チェストは、デイヴィ・ジョーンズ編の前半にあたり、ノリントンとジャックとウィルの三つ巴感がとても楽しい作品です。当時の期待値もとても高く、映画史上の興行収益も5本指に入るレベルでした。みなさんノリントンやベケット卿覚えています?笑 とにかくこの映画で大切なことは、ヘクター・バルボッサがラストで復活したことでした。当時、あのリンゴをかじる仕草が流行ったなー。
3作目のワールド・エンドでは「パーレイ」という言葉が流行ったような気がします。また見ないと色々思い出せませんが、絶滅されかけた海賊たちが集結して、最大の戦いに挑むスケール感ある物語でした。その分登場人物も多くて大変。こういう時、海外ドラマや洋画慣れしていると、どれだけ登場人物が多くて複雑な関係でも、問題なく楽しめるんですよね。デイヴィ・ジョーンズはさすがのラスボス感を漂わせていました。
4作目の生命の泉は、前3部作とは変わってウィルとエリザベスが出てこないので、少し雰囲気が変わった映画になりました。人魚の描写が生々しかったり、ペネロペ・クルスがかなりいい味を出していたりと、単作として完成していました。それでもそこまでは印象に残らなかったイメージ。今作もやっぱり主役はバルボッサでしたね。ジャックが一番魅力的なことには変わりないんですが、結局何をしたの?と考えると、バルボッサの方が人間らしく色々動いているんですよね。

そして5作目である今作の最後の海賊。原題の「Dead Men Tell No Tales」は、あのアトラクションで人形がずっと歌っている歌詞ですよね。なぜそこからこの邦題になったのかは見終わっても分からず。
さあ、ここまで主役をずっと張ってきた(個人的見解)ジェフリー・ラッシュ演じるヘクター・バルボッサの最大の見せ場がこの映画になります。ネタバレを含まないブログなので詳しくは語りませんが、やっぱりこの男が動くことで物語は前に進んでいきます。
今作で準主役を張ったヘンリー(ウィルとエリザベスの息子)と天文学者のカリーナもかなりいい味を出していました。ヘンリーは父親のウィルにそっくりの行動をしますし、1作目を懐かしくしてくれます。カリーナはビックリするほどの美人。この感動を一言で表すなら、アメイジング・スパイダーマンでのヒロインであるエマ・ストーンを初めて見た時に、こんな美人がこの世にいたのかというほどの驚き。(SONY配給のスパイダーマン・ホームカミングは8/11公開です、皆さんお見逃しなく。)
この2人にジャックを加えると、最初の頃の3人を思い出してきて、やっぱり3人で動いてこそジャック・スパロウは輝くなと思いました。勿論バルボッサと2人で動いている時も輝いているんですけどね。
戦闘シーン等もシンプルに笑える楽しい絵ですし、物語も迷わずに、気軽に誰でも楽しめる娯楽大作だなと思います。
3作目のラストのシーンを見て当時感動した人たちには、今作のラストは絶対見逃せません。ウィルとエリザベスが少しでも出てくれるだけで、こんなに嬉しいものだとは思いませんでしたね。

ジャックの冒険はまだまだ続きます。私の冒険もまだまだ続きます。自分の心が差す羅針盤の方へ向かって、お互いまた頑張りましょう!それではまた来週!
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【スプラトゥーン2】みんなで一緒に「ぬりたくーるテンタクル!」 [Switch]

社会現象クラスの神ゲーが遂にやってきました。神ハードであるNintendo Switchに、元々神ゲーだったスプラトゥーンの悪いところが全部解消されて、満を持してこの夏、ゲーム業界に殴り込みをかけてきました。因みに私は前作未プレイです。
オンラインゲームにここまでハマるのはいつぶりでしょうか、去年のオーバーウォッチ以来ですね。最近戦っていたBF1も素晴らしいゲームでしたけど、スプラトゥーン2は本当に社会現象クラスの中毒性と面白さと奥深さを誇ります。スマブラレベル。
発売日にプロコンが欲しくなって渋谷の電気屋を回りましたが、本体はおろかコントローラーすら完全な売り切れ状態です。どれだけ。しょうがないからヤフオクしました笑

69回目の記事は、空前絶後のブーム「スプラトゥーン2」について。
・「スプラトゥーン2」2017年7月21日発売 【ゲーム】

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4:4でペンキをぬりたくーるゲームです。初心者でもバトルにしっかり貢献できます。ゲームが苦手な人こそ、気軽にTPSをここで楽しんでほしい、オンラインでのチームバトルの熱さと楽しさを知ってほしい。参入障壁はとても低いゲームです。
ほとんどの武器を試してみた結果、私は圧倒的にシューター系が好きなようでした。塗るスピードがとても速いですし、連射性が高い方がストレスたまらないからです。
しかし溜めを上手く使ってくる相手には火力で負ける可能性が高いので、断然逃げます。むしろ、相手を殺すことよりも、生き残り続けて塗りたくることこそ最も大切だと思っています。だからレギュラーマッチのナワバリバトルではかなりの確率で勝てるようになり、2回に1回は一番上に結果発表されるようになりました。

このゲーム得意なのでは、と天狗になった私はガチマッチで打ちのめされます。全然勝てない。すぐに死ぬ。なんだ、この強すぎるプレイヤーたちは!発売してまだ数日なのに、こいつらもしかして経験者なのでは?
ガチマッチにはヤグラとホコとエリアの3種類のルールがありますが、まだまだそれらの本質は分かっていません。まだ発売1週間未満では、私の実力では何も出来なかったからです。リーグマッチ挑戦なんてもってのほかです。
しかしこのゲームの感想はスピードが勝負だと思い、ファーストインプレッションの時点でこの記事を書くことにしました。ストーリー性のあるゲームではないので、クリアしてから書こうというインセンティブもないからです。
おかげさまで今週末発売のドラゴンクエストXIのプレイ開始は、相当後送りになりそうです。ごめんよ。今年もゲーム大作ラッシュが本当にヤバイですね。FarPointもクリアしてないです。どうしよう。あとお金がもうない。
ヒーローモードとよばれる一人用モードや、サーモンランという協力戦もあります。一人用モードは、対戦の方が楽しすぎて全然やっていません。でもなるべく早くに、実力アップのためにやろうとは思っています。
サーモンランはいい感じの息抜きになりそうな感覚。なんとなくモンハンに近いですかね。色んな形態の敵が次々に押し寄せてくるのを、4人で協力しながらチーム戦で乗り切るゲーム。ナワバリバトルやガチマッチに比べるとそりゃあ面白くはないですけど、疲れた時に程よくみんなで協力し合う優しい世界に浸りたくなりそうです。
カスタマイズも楽しいですね。ファッションも独特で好きですけど、ギアが対戦後にランダムにオープンされる時は嬉しいです。もっと組み合わせとか考えないと、これからは勝てないのかなあ。

ガチマッチはまだまだ挑戦中なので、ここからはナワバリバトルにおける、私なりに気付いた立ち回り方について書こうと思います。
スタートダッシュは大事です。仲間4人の武器を確認し、誰がステージ真ん中の高所を取りに行くか瞬時に判断します。復活の時にスタート地点付近はまた塗ることができるので、ここはスペシャルゲージを溜めるために塗りたくりながらとにかく前進します。
敵が自分を発見していないようなら、奇襲をかけます。ここで確実に殺すエイム力が欲しいですが、ローラーでひき殺したりバケツで上からぶっかけたりするのも楽しいです。因みにコントローラーはプロコン推奨、ジャイロセンサは絶対にONにしておいてください。手首のスナップで感覚的に相手を追いかけることができるのはとても大切です。なんか本当に直感で操作するような時代になりましたね。技術力すごい。
相手と正面から敵対したら、基本は逃げるが勝ちです。ここで追い打ちをかけてきたら、味方と合流して返り討ちにしてやりましょう。でも逃げ道をペンキで塗られたり、いつの間にか挟み撃ちにされたりしたら、ほとんど死にます。なんというか相手を倒すよりも、絶体絶命の所から逃げ延びた時の方が、アドレナリンがたくさん出ます。
マップはなるべくたくさん確認したいです。どこが手薄で、誰が今死んでいて、自分はこれからどこに駆けつけるべきなのか。ほんの数分の間の駆け引きがとても濃密で、なのにすぐ終わるから止め時が全く見つからなくて、中毒のように続けてしまいます。
そして一番大切なのは、ラスト30秒です。とにかくここは絶対に死んではいけません。最後の数秒で逆転なんてよくあることだからです。
まだまだこれからヒートアップしていくイカしたゲーム「スプラトゥーン2」。他人のプレイ動画をSwitchのニコニコで見て勉強しながら、少しずつ強くなろうと思います。

ああ、もうスペースが。それではまた来週!ぬりたーくるテンタクル!
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【ARMS】最近のゲームは立ってプレイするのがお好み。 [Switch]

全ゲーマー待望のスプラトゥーン2の発売が明日に迫りましたよSPECIALで、ゲーム記事一挙2話の2話目はNintendo Switchのソフト「ARMS」。既にスプラトゥーン現象は発生していて、ゲーム業界ではSwitchは品薄のプレミアになっているそうです。オンライン店舗より実際のお店の方が在庫ある可能性が高いらしいので、持っていない人は今すぐ街中を走り回るべきですよ。Switchの第2次ブームは確実にここでやってきます!乗り遅れないで下さい!(第1次ブームは勿論ゼルダ)

68回目の記事は、Nintendo Switchのソフト「ARMS」について。
・「ARMS」2017年6月16日発売 【ゲーム】

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https://www.youtube.com/watch?v=cMCnsYOwMa4
さあ、そんなお祭りの前に我らが任天堂の久しぶりの新規IPであるARMSについて書き記しておきましょう。結論から言うと楽しいです、コレ。いいね持ちでしかプレイしていませんが、実際に立ってパンチを繰り出してガードをしてとやっていると、身体連動のE-スポーツをしているようで爽快感抜群。でもすぐ疲れます。因みにこのCM大好き。
JustDanceとかFarPointとかARSとか最近はもっぱら立ってゲームをすることが増えたこの頃。こういう任天堂のゲームは、普段ゲームをしない人を家に呼んだり旅行先で一緒にしたりすると、簡単に入り込めて楽しいです。なのでSwitchのゲームは基本ダウンロードで買い、クリアしたら終わりなのではなくいつでもみんなでプレイできるようストックしていくつもりで買っています。先行投資ですね。

まだレベル4もクリアできておらずオンラインリーグに参戦できてすらいない私ですが(持ち主のくせに結構ガチで弱い笑)、だからこそ初めてプレイする友達ともワチャワチャ楽しめます。逆に一人でハングリーに格ゲーをしたい人にはそこまでオススメしません。あくまで可愛くてポップなキャラと自分の身体を連動させて、楽しくパンチして駆け引きに浸るゲームです。
ポップだけど対戦の読み合いは奥深いです。じゃんけんの3すくみの関係であるパンチとガードと投げに加えて、ジャンプとダッシュを多用しながら戦えば、本当に自分が軽くボクシングの試合に出ているような疲れを感じられます。特に投げが決まった時は、よっしゃ!って気持ちになります。
マリオカート同様、今後家でのゲムパや旅行に重宝しそうなソフトでした。

それではまた来週!うぉーうぉうぉーうぉうぉー♪
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