SSブログ

【スパイダーマン:ホームカミング】ソニーとマーベルの最強コラボレーション。 [映画]

社会人になると、学生の頃ほどは刺激がなくて、毎日同じような日々が過ぎていくのかもしれないと思っていました。20代後半にもなれば、精神的にも成長していて、少しのことでは動じないような大人になっているのだと思っていました。でも今なら少しわかります。年齢なんか関係なくワクワクするような日々を送ることもできるってこと。多分どこまでいっても成長しきることなんてないってこと。
特別な才能を夢見ていた15歳の頃、一体どれだけヒーローに憧れていたのか、もうあまり思い出せません。地に足着いたヒーローに、私は近づけているのでしょうか。
今回の記事はそんな15歳のおちゃめなヒーローの物語です。みなさんこの映画は絶対に映画館で見てくださいね。

71回目の記事は、「スパイダーマン:ホームカミング」について。
・「スパイダーマン:ホームカミング」2017年8月11日公開 【映画】

20170201_spironman0.jpg

アメコミ映画大好きな私の大本命がやってきました。まずは副題のホームカミングの意味から。ディズニーのマーベルスタジオが「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」として、アイアンマンからアベンジャーズシリーズを始めて久しいですが(勿論私は現在までに公開されている15作全部見てきています)、スパイダーマンだけは版権をソニーが持っていたのでマーベルヒーローと一緒に映すことができなかったんですね。
で、数年前にソニーとマーベルが仲良しになり、お互い自由に版権に縛られずに映画を作れるようになりました。映画界の転換点です。そしてやっとスパイダーマンはマーベルの世界にホームカミングできたのです。そんな副題をソニーが付けたということも大きな意味を持つと思います。

http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
物語は「シビルウォー/キャプテンアメリカ」でのスパイダーマン初登場シーンから始まります。2度目のリブートなので、もうベンおじさんの死も蜘蛛に噛まれるシーンもお腹いっぱいな観客向けに、ヒーローもの1作目としては異例の、ヒーロー誕生秘話を一切描かないという思い切った描き方をしています。
15歳の高校生ピーター・パーカーは、世界のヒーローであるアイアンマンやキャプテンアメリカと会い、その興奮で動画を撮影する、まさしくヒーローに憧れるアメリカのただのティーンエージャーでした。今までのスパイダーマン作品に漂っていた孤独感や悲壮感が一切ない、シンプルな娯楽作として仕上がっていました。私はアンドリュー・ガーフィールド扮するアメイジングシリーズが大好きだったのですが(ヒロインがエマ・ストーンで可愛すぎる点が重要)、こっちのトム・ホランド版も全く雰囲気が違っていて最高。若さが前面に溢れていて、大人になりきれていない私としては共感の嵐でした笑

スタートからゴールまで忙しなく物語は進んでいき、笑いの要素もふんだんに盛り込まれているため、見ていて全く飽きが来なく、今までのスパイダーマンシリーズを見ていても一切既視感がありませんでした。それは多分物語の切り口がガラッと変わったからでしょう。姿を隠してヒーロー活動する大変さや、恋人とヒーローとの間で揺れ動く描写などはほぼ全カット。とにかくトニー・スタークに認めてもらいたくて騒ぎを起こしていくほんとにただの15歳。だからこそすごく愛おしい感じで見てしまいます。
今までのMCUを見ていると、トニー・スタークがどんな考え方をしてどんな決断をしてきたかがわかるので、ピーターの先輩としてのトニーの台詞が過去の自分にも向いていて深いです。ほんとに味のあるおじさんになりましたロバート・ダウニー・Jr。数少ない登場シーン一つ一つがカッコよすぎて、慣れ親しんだキャラだからこその安心感があります。さりげなくペッパーが出てきたのも、ちょっとしたサプライズでした。
キャプテンアメリカのVTRも勿論好きでしたよ。

そしてこの映画がここまで面白い作品になった最も大きな理由は、悪役を演じたマイケル・キートンだと思います。マイケル・キートンといえば、初代バットマンを演じ、最近ではバードマンに出ていた人です。彼が今回の悪役「バルチャー」を演じました。
今作はスパイダーマンの誕生や家族、恋人を掘り下げない分、悪役であるバルチャーの掘り下げに描写を丁寧に使っていたと思います。ニューヨークでの事件後にがれき処理の仕事のリーダーをし、スタークのせいで仕事がなくなり家族が路頭に迷うぐらいならこの隕石の力を利用しよう。そして8年間、自分の身の丈をしっかり把握し、アベンジャーズに知られないように細心の注意を払いながら闇ビジネスしてきた人。
境遇がとても同情できるキャラで、人を殺したり世界を混沌に鎮めようとしたりもしない、地に足がついた悪役だからこそ、久しぶりに骨のある愛するべき悪役が生まれたのだと思います。今回は、予想もしなかったビックリもあり、とても印象に残りました。

今までのスパイダーマンとはガラッと雰囲気の変わった、普段洋画を見ない人も楽しめる万人向けの娯楽作として完成していると思います。ヒーローものの中で、一番ハードルが低い作品なので、是非是非みなさん映画館に足を運んでください。まだ夏休みは終わっていませんよー。
それでは、また来週!
nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 1

토토마진

I came here after searching for to spend my time more efficiently after work. The content is not burdensome and the writing is easy to understand. Thank you so much for being able to spend meaningful time after work. https://jinnen.com

by 토토마진 (2023-07-25 17:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。