SSブログ

【世界地図の下書き】希望は減らないから、逃げたっていい。 [小説]

Pokemon GO、始まる!
昨日アメリカでポケモンGOが配信開始されました。ニュージーランドとオーストラリアでも7/6から配信が始まっています。勿論Appstore売り上げランキング1位です。
ポケモンGOは任天堂の新しいスマホゲームで、世界中を歩きながらポケモンを捕まえたりバトルしたりするAR(拡張現実)のゲームです。
http://www.pokemon.co.jp/ex/PokemonGO/
日本でもそろそろリリースされるはず。始まったらみなさん冒険(散歩)に一緒に出掛けましょう! 一緒に健康的なポケモン探しの旅に出かけましょう! 一緒に世界地図を描きに行きましょう!
スマホのゲームは一切やらず(ドイツのカタンアプリのみ例外)、ゲームはPS4でしょと馬鹿にしてきましたが、このスマホゲームだけは絶対にやります、やりましょう!

「岩田さん、ようやくここまで来ました。どうか空からどれだけの人々が外へと飛び出していくか、見ていてくださいね」by開発者
熱い夏はもう、すぐそこです!

19回目の記事は朝井リョウ著の「世界地図の下書き」について。
・「世界地図の下書き」 2013年7月10日発売 【小説】

main01.jpg

朝井リョウさんの本は今まで、「桐島、部活辞めるってよ」「チア男子!! 」「何者」は読んできました。今回文庫本になっている「世界地図の下書き」を見つけたので、ナツイチ第1弾はこれから読もうと早速購入、丁度1週間かけて読み切りました。

主人公の太輔くんが小学3年生の頃から物語は始まります。両親を事故で亡くした太輔くんは児童養護施設に行くことになり、一班のメンバーになります。
一班は、中3の佐緒里ちゃん、小3の淳也くん、小2の美保子ちゃん、小1の麻利ちゃん、そして小3の太輔くんの5人で生活していきます。一班の世話係のみこちゃん(たぶん20代後半だと思う)もいて、基本的には彼らを中心に物語は進んでいきます。
そいて、物語はこの3年後、太輔くんが小6の時を中心に描かれます。

「ずっと一緒にいてくれる?」
家族を失ったり離れ離れになったりした子供たちにとって、その小さな宇宙での孤独は計り知れないものがあると思います。
一緒に暮らしていても結局はそれぞれが独りぼっちで、自分の中の小さな宇宙と一所懸命に戦っている。子供の時って自分の周りの世界しか知らないから、家族と学校の2つの世界しか知らないから、真剣に悩んで苦しんで考え続けます。胸の奥がツンと苦しくなります。

毎年の夏祭りでは、願い飛ばしという行事が行われます。家族で一つランタンをもらって、空に飛ばしながら願い事をする、とてもきれいな、小さな町の、素晴らしい行事です。
でも家族のいない子供たちにとっては、違う見え方がしてしまう。彼らの寂しさや劣等感はどんなものなのだろう。逆に家族と言えるような繋がりが出来た時の嬉しさはどれほどなのだろう。
小説を読むということは考えたり感じたりすることなんだろうなーと思います。

「この広い世界のどこかでさ、あたしたちはあたしたちみたいな誰かとまた出会えるんだよね。」
この物語の大きなテーマは【別れること】と【逃げること】だと思いました。
どれだけ仲の良い人と出会っても、いつかは別れの時がきます。別れることが正しいわけではなくて、ずっと一緒にいようと努力することも凄く大切なんだけど、やっぱりずっと同じままの環境ではいられないことって多いです。
世界は自分の知っているよりも結構広くて、世界地図なんてまだまだ下書きもできていなくて、でもそこには自分だけの小さな宇宙だけではなくて、たくさんの人がいて出会いがあって夢があって絆があって。
きっと別れもあるし、逃げることが悪いことでもないから、人は挑戦し続けられるのかもしれません。今いる場所から逃げる、自分の生きる場所をもう一度探しに行く。
大学生になるとあらゆるコミュニティーがあってそれぞれの場所での自分ができる。だから楽しく生きていけるのだろうと私は思います。きっとこれからも。

「どんな道を選んでも、それが逃げ道だって言われるような道でも、その先に延びる道の太さはこれまでと同じなの。同じだけの希望があるの。どんどん道が細くなっていったりなんか、絶対にしない。」
失敗したって、逃げたって、諦めたって、その先の道は狭まっていってはいけない。そうしなくっちゃ、私たちはどんどん挑戦できなくなるから。

nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 1

Generic for cialis

沒有醫生的處方
achat cialis en europe http://cialisvipsale.com/ Tadalafil
by Generic for cialis (2018-04-14 06:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。