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【ドミニオン】デッキ構築とタイムバンクから考える個人の時間密度に関するレポート。 [ボードゲーム]

ボドゲ強化月間最終回である第8弾は、最近マイブームの神ボドゲである「ドミニオン」と、今月開始された話題のサービス「タイムバンク」から、私が人生で最も価値を置いている「時間」について真剣に考えていきます。
77回目の記事で書いた「Airbnb Story」並に、今私が伝えたいことを赤裸々に語ろうと思います。よろしくお願いします。
http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2017-09-15

81回目の記事は、「ドミニオン」について。
・「ドミニオン」 2008年発売【ボードゲーム】

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私が「密度」の大切さに初めて気付いたのは、小学生の時にハマっていたポケモンカードでした。全盛期の小5の時に関東5位まで登りつめるほど真剣にデッキを組んでいた私は、60枚のカードによるデッキのたった1枚を変えただけで、全く違う構成になることに気付きました。
これはカードゲームを小さい頃に遊んできた人はみんな分かっていることだと思います。1ターンに引けるカードは基本1枚です。そこで自分の引きたいカードを引ける確率を少しでも高めるための努力を、多くのカードプレイヤーはしてきました。

今回紹介するドミニオンというゲームは、デッキリアルタイム構築ゲームです。初期カードはみんな同じ10枚を持っているんですが、毎ターン5枚をドローし、その手札を使って新しいカードを1枚買い、どんどんカードを買い足しながらデッキを再構築し続けるゲームとなります。
この毎ターンカードを買うフェイズがとても楽しいです。どのカードを買ってどんなデッキを作ろうかを考えながら、コンボを繰り出したり、相手を邪魔したり、自分のデッキを変換していったりします。
得点カードというのが何種類かあるのですが、これが絶妙にゲームバランスを作り出しており、持ってないと得点が伸びないから勝てないけど、たくさん持ちすぎると手札を圧迫するんです。特に最初から持っている1点カード3枚は、正直邪魔です。

このゲームの肝は、無駄なカードを組み込むと回転率の悪いデッキができてしまうということ。今回の自分の戦法に本当に必要なカードだけをピックアップし、その濃度をしっかり把握すること。これらがとても大事だと思います。
そしてその肝が、今回タイムバンクと組み合わせて、時間密度についての記事にした理由になります。


VALUでは個人が会社の株価のように売買され上下する仕組みが始まりました。タイムバンクでは個人の時間が数十秒単位で売買されるようになります。個人の時代の到来です。
そんなサービスを使うのは有名人や専門家の人だけかもしれません。でもこれが始まった意義はもっと大衆的だと思っています。それは時間の大切さを再確認させてくれることです。

時間はみんなに平等に流れています。1日24時間です。しかしこの時間市場は、人によって時間の価値は違うということを暗に示しています。
タイムバンクの公式ミッションは以下の通りになっています。
「タイムバンクは様々な空き時間を有効活用できる「時間市場」の創出を通して、個人が主役の新たな経済システムの実現を目指しています。時間の価値を再認識してもらうことで、人々の働き方や生き方を変えていきたいと考えています。」
そうです。これは今流行りの働き方改革に対する、一番有効的な対策だと個人的には思っています。

マネジメントで有名なドラッガーの言葉で「日本人は人の財布は盗まないが、人の時間は平気で盗む」という言葉があります。自分の成長にとって有意義でない仕事は誰かに振り、自分は自分の成長のためになる仕事しかしないのは、ある意味で常識的な考え方です。
仕事としてやるべきことを、プライベートの時間を使って対応しろと言われれば誰もが不快になるように、8時間労働した後に本来であればプライベートな時間になるはずだった時間を残業時間として仕事時間になることは不快であるべきです、それが自分の成長に明確に必要な時間でない場合は。

働き方改革で本当に大切なことは、上司の理解でも仕事の効率化でも人手不足でもなく、個人が自分の時間の大切さにしっかり気づくことではないでしょうか。
このタイムバンクを始めた人たちは、そう考えているように思えます。

一つ、メーカーの人間らしく、開発手法の話を挟ませてください。
従来の開発手法であるウォーターフォール開発は、要件を決め設計をしてテストをした後リリースします。要件と日程を決めて、リソースを変動させるのがこの手法です。
対して今流行りのアジャイル開発は、リソースと日程を固定し、要件を変動させるのがこの手法です。
ウォーターフォールではリソースを変動させるとありますが、お金の関係や人事の関係でどうせ人材を臨機応変に追加することなんてできません。大人の都合です。なので、結局誰かが一人分以上の仕事をすることで辻褄を合わせます。
しかしアジャイルなら、この期間とこの人材で開発できる要件はこれとこれだけですねと、要件を変動させることができるので、無理な仕事をしないで済みます。

何を固定し何を変動させるのかは、時間というものにどれだけ重きを置いているかで、選択が変わってくるような気がします。誰もが自分の時間を大切に思い、それを第一優先に考えて生きているならば、今後はアジャイル開発のような手法が増えていくと思います。


時間の大切さに今一度気づき、時間密度を上げていく。それは自分のデッキを再構築していくことに似ています。
毎ターン引けるカードの枚数は、どのプレイヤーもみんな同じです。1日24枚です。ならば、どれだけ自分のデッキの濃度を上げていくか、礼拝堂カード等を使って無駄なカードをいかに廃棄していくか。
アンチャーテッドの名言で「配られたカードをどう使うかだ!」というセリフがあります。
http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-04-16
人は配られたカードでしかそのターンをプレイすることはできません。しかし自分のデッキの中身を熟考し、再構築することはできます。いらないカードは廃棄することだってできます。

いつも自分のためではない人の時間のための無駄なカードを毎日ドローしてはいませんか?
あなたのデッキは自分の時間を大切にした、自分時間密度の高いデッキになっていますか?
自分の時間を他人に簡単に盗ませてはいけません。それは魔女カードで強制投入された呪いカードのように後々の手札に悪影響を及ぼします、永続的に。

ボドゲ強化月間最終回は、時間密度についてのことも書いたので長くなりましたが、これでボドゲ記事は一旦終了です。また適当なタイミングで投入はしていく予定です。そして、ドミニオンの拡張はこれからどんどん買い足していくことをここで宣言します!

それではまた来週!
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